昔ばなしの山『八石山』
こんにちは。アサヒ設備 不動産部です!
柏崎市には刈羽三山と呼ばれる地域に親しまれた山があります。
柏崎市と上越市にまたがる『米山』、柏崎市高柳町にある『黒姫山』、そして『八石山』の三山です。
この八石山、大仏様が寝ているように見えるので有名!
こちらの写真でも大仏様が寝ているように見えませんか⁈
刈羽三山はそれぞれの山に昔ばなしがあります。
今回は『八石山』の昔ばなしを少しだけご紹介いたします。
むかしむかし、北条村に2人の子供がいました。
兄は前のお母さんの子、弟は今のお母さんの子でした。
ある日、お母さんは「大仏山の畑にタネを蒔いてきなさい」と兄に炒った豆を、弟には生の豆を持たせました。
2人は大仏山の畑に豆を蒔きに行きました。
それから10日。「もう豆が芽を出した頃だな。見て来よう」
お母さんは2人の子供を連れて、畑にやって来ました。
弟の畑には青々とした豆が芽を出していましたが、兄の畑には一つも芽が出ていません。
お母さんは憎々しげに「お前は豆を撒いたのかぇ!」と言いながら「この怠け者のろくでなし」と杖で兄を打ちました。
兄は死んだおっかさんを思い出し涙をポロリと落としました。
その落ちた涙が土にしみこむと、むくむくと土が盛り上がり一粒の豆が芽を出し、ものすごい勢いで伸びました。
三人が驚いているうちに豆の木はぐんぐん伸び、雲に届くほど大きくなり、枝々が垂れ下がるほどたくさんの豆がなりました。
あっけにとられている3人の前に、風に吹かれてパラパラと豆が降り注ぐように落ちてきました。
慌てて拾い集めた豆は、八石(1500L)にもなりました。
これがたちまち村中の大評判になり。
「たまげたもんだ!一本の豆の木に八石も豆がなったてんがのう」
「きっと、死んだおっかさんがあんにゃをかわいげらに思って、ならしたんだろうて」
「こんだから、大仏山を八石山と呼ぶべえか」
「そら良い名前だ。おらも八石山と呼ぶべ」とそんなことがあってから大仏山を八石山と呼ぶようになりました。
そしてお母さんも改心し「私が悪かった、許しておくれ」と兄にわび、それからは2人とも分け隔てなくかわいがりましたって。
めでたしめでたし…
いかがでしたか?
ちなみにこの豆の木で造った御門が今も柏崎市北条地区にある、お寺の門になっているとか!
柏崎に遊びに来たついでに、昔ばなしの聖地巡礼してみませんか⁈